トランザクション

GORMはデフォルトで1つのcreate, update, delete操作をトランザクション内で行います。これはデータベース上のデータ整合性を確保するためです。

複数の create, update, delete を1つの不可分操作として扱いたい場合は、 Transaction が向いています。

トランザクション

トランザクション内で複数操作をまとめて実行するための、一般的なフローは以下の通りです。

func CreateAnimals(db *gorm.DB) error {
  return db.Transaction(func(tx *gorm.DB) error {
    // データベース操作をトランザクション内で行います（ここからは'db'ではなく'tx'を使います）
    if err := tx.Create(&Animal{Name: "Giraffe"}).Error; err != nil {
      // エラーを返した場合はロールバックされます
      return err
    }

    if err := tx.Create(&Animal{Name: "Lion"}).Error; err != nil {
      return err
    }

    // nilを返すとコミットされます
    return nil
  })
}

手動でのトランザクション

// トランザクションを開始します
tx := db.Begin()

// データベース操作をトランザクション内で行います(ここからは'db'でなく'tx'を使います)
tx.Create(...)

// ...

// エラーが起きた場合はトランザクションをロールバックします
tx.Rollback()

// もしくはトランザクションをコミットします
tx.Commit()

具体例

func CreateAnimals(db *gorm.DB) error {
  // 一度トランザクション内に入ったら、txをデータベースハンドラとして使いましょう
  tx := db.Begin()
  defer func() {
    if r := recover(); r != nil {
      tx.Rollback()
    }
  }()

  if err := tx.Error; err != nil {
    return err
  }

  if err := tx.Create(&Animal{Name: "Giraffe"}).Error; err != nil {
     tx.Rollback()
     return err
  }

  if err := tx.Create(&Animal{Name: "Lion"}).Error; err != nil {
     tx.Rollback()
     return err
  }

  return tx.Commit().Error
}